膀胱炎の症状は分かりやすい?

膀胱炎は急性膀胱炎と慢性膀胱炎があります。
慢性膀胱炎はあまり顕著な症状がなく、穏やかな症状が静かに進行します。
急性膀胱炎は、急に不快な症状が現れるので、すぐに何らかの病気にかかったと気づくことができます。
膀胱炎の症状は、排尿痛、頻尿、尿混濁、下腹部痛、残尿感などの比較的わかりやすい症状が出ます。

普段よりトイレに行く回数が増えます。
一回の排尿量が少なくなるため、同じ量の排尿をするにも何回もトイレに行かなければならなくなるのです。
この段階では、頻尿を嫌がってトイレに行くのを我慢してしまう人もあります。
その我慢が、膀胱炎を悪化させてしまいます。
トイレに行く回数を減らすために、水分を取るのをやめる人もあります。
水分摂取が少なくなると、膀胱の中の細菌の濃度が濃くなって膀胱の炎症がひどくなります。
尿中に含まれる老廃物の成分も濃くなります。

また、排尿のときには痛みがあります。
最初は下腹部や尿道口にツーンとした痛みがあります。
これは、排尿して膀胱が急激に縮むため、強い刺激になるせいです。
悪化すると、しみるような痛みや焼けつくような痛みになるといわれています。
残尿感も激しくなります。
何度トイレに行ってもすっきりしない非常に不愉快な症状になるのです。

基本的に頻尿なところに、この残尿感が災いして、さらにトイレの回数が増えます。
状態が悪い時には10分おきにトイレに行くようなこともあります。
また、トイレに入ると、残尿感が気になってトイレから出られなくなる人もあります。
トイレに行きたい気持ちと、行ってもあまり排尿できないという気持ちでイライラしてしまうことも多いようです。
また、トイレに行っても排尿のたびに痛むので精神的にもつらい思いをします。
常にソワソワした状態が続くのです。
そうこうするうちに尿が白く濁ってきます。
残尿感があるので、無理に排尿しようと、いきんでしまうこともあります。
悪化すると血尿が出ることもあります。

急性膀胱炎は、原因を取り除いて膀胱で増殖した菌を除けば比較的早く治る病気です。
ただし、放置すると腎盂炎などの別の病気を引き起こしてしまいます。
排尿のときに異常を感じたら、まずは医師の診断を受けましょう。
膀胱炎の場合にはカフェインやアルコールは症状を悪化させます。
これらを含まない水分をたくさん飲むことが大切です。
できるだけの尿の成分や細菌の濃度を薄くしながら、多く排尿をして菌を体外へ出すことが大切です。