尿検査で菌はわかる?

膀胱炎の検査

女性がなりやすい膀胱炎ですが、原因は膀胱に入り込んだ菌となります。
今膀胱の中に菌がいることや、その菌の種類などわかれば膀胱炎との診断もより的確となりますし、治療法もわかります。
これをどうやって調べるのかというと、尿検査となることが多いです。
尿を調べるだけで菌がわかるのか、あまりイメージはないかもしれませんが、尿を使った検査だけで菌の種類がわかる場合もあります
そのため膀胱炎だからといって特別な検査などはあまり必要なく、尿検査だけでその診断と治療法の判断ができる場合もあるのです。

病院での尿検査

膀胱炎の可能性があると判断されたら尿検査を病院で実施されます。
この尿を使って膀胱に菌がいるかどうか、その菌の種類は何か、なるべく正確に調べるため、採取する尿は出始めよりも中間の尿を取るように言われる場合もあります。
病院が指示するとおりに尿をとれた方が、結果がより正確になりますから、指示があった場合はそれにしたがってください。
採取された尿を使って調べているのは、白血球や菌の数などです。
これらが一定数以上見つかったら膀胱炎と診断されます。
さらに菌の種類を調べることもあります。
見つかった菌を培養してその種類を調べ、抗菌薬の効き具合などを確認する場合もあるのです。
このようなことで、患者の膀胱に菌がいるのかどうか、菌の種類は何で、どの抗菌薬が効くのかを調べられます。

膀胱炎を起こす菌とは

膀胱炎の原因になっている菌の種類ですが、その多くは大腸菌と言われています。
大腸菌は腸内細菌となり、肛門の付近にいますが、女性の尿道は肛門に近いうえに尿道が短いですから、この大腸菌が膀胱の中に入り込んで増殖し、炎症を起こすといったケースが比較的よくあります。
ただ、すべての膀胱炎の原因が大腸菌というわけではありません。
別の種類の細菌、たとえば性病を引き起こす細菌が原因というケースもあります。

膀胱炎の症状があれば病院へ

ご紹介したように膀胱炎かどうか、その原因となる菌の有無や種類について、病院で受けられる尿検査などでわかります。
検査を受けるために特別な手間や痛みなどはなく、比較的簡単に膀胱炎かどうかはわかりますから、気になる症状があるときは病院を受診してください。
ちなみに膀胱炎の症状とは排尿痛、下腹部痛、頻尿、残尿感、尿が濁る、血尿などです。
膀胱炎が診られるのは泌尿器科、婦人科などとなりますから、気になる症状があるときは気軽にこれら病院を利用してください。