コンジローマとアルコール消毒

コンジローマになったら

コンジローマになると性器や肛門といった部位にイボができます。
痛みやかゆみといった不快な症状はないものの、治療しないと他人にうつす病気となりますし、患者本人としてもその見た目を何とかしたいと、治療を希望する方もおられますよね。
このときにセルフケアとしてアルコール消毒で治せるのでしょうか?
コンジローマの原因となるのはヒトパピローマウイルス、つまりはウイルスなのです。
それが原因なら、症状が出ている患部にアルコール消毒を吹きかければ消毒でき、症状が治るのではという気もしますよね。

このようなセルフケアは残念ながら効果を期待できません。
市販のアルコール消毒を使えばコンジローマを治せるといったことはないのです。
これを治したいときは病院を受診する必要があります。
受診すべき病院は性病科、泌尿器科などとなります。
コンジローマは主な性病の一つになっているため、これら適切な病院を受診すれば治療できます。

コンジローマの治療方法

コンジローマの治療方法は病院で受ける液体窒素を使った治療法が一般的です。
この病気の治療をやっている病院には液体窒素の用意がありますから、コンジローマで受診するとそれを使って治療してもらえるのです。
具体的な手順はまず綿棒に液体窒素をしみこませたあと、その綿棒をコンジローマのイボに押し当てます。
液体窒素の温度ならこれだけでもイボの組織を壊死させられるのです。

一度の治療でイボを除去できるわけではありませんが、定期的にこの治療を繰り返すことにより次第にイボが除去されていきます。
最終的にイボがなくなれば治療完了となるのです。
残念ながらコンジローマは再発率の高い病気となっており、一度イボを完全に除去してもまもなく同じようなイボができることも珍しくはないのですが、そのときも同じような方法で治療されます。

自宅で使える薬を使った治療法はないのかというと、飲み薬での治療方法はあまりないのですが、塗り薬を使った治療方法ならあります。
抗ウイルス薬となる塗り薬があり、コンジローマの治療のためにも処方可能です。
ただし完治率がやや低いため、塗り薬だけでコンジローマの治療をやるとは限りません。

実際にどのような治療法になるかは病院の方針、現在のコンジローマの症状などによるのですが、少なくともこのような専用の治療法が必要となります。
自宅でアルコール消毒をするだけでは治せないことがほとんどですから、症状が出た場合は早めに病院を受診してください。