膀胱炎にかかったらどうする?

膀胱炎にかかったら、一番先にするべきことはお医者さんへ行くことです。
膀胱炎を見てくれる診療科は泌尿器科ですが、泌尿器科が近所にない場合には内科でも構いません。
膀胱炎は、患者数が非常に多い病気なので、内科のお医者さんでも診断をつけてくれることが多いのです。
頻尿や残尿感、排尿痛などの特徴的な症状があると、内科や泌尿器科ではまず膀胱炎を疑います。
そのため、症状を訴えればほとんどの場合、尿検査をしてくれます。
原因になっている菌を特定できれば、その菌に強い抗菌剤を処方されます。

軽い膀胱炎なら、処方された薬を飲み始めて2〜3日で症状が改善します。
大切なのは、症状が改善したからと言って、薬をやめてしまわないことです。
抗菌剤を中途半端にやめてしまうと、残った細菌には、その薬に対して耐性ができてしまいます。
よくあるのが、症状が改善したらすぐに薬を飲むのをやめてしまって、次に膀胱炎にかかったら、その薬を飲むという人です。
確かに、こういった症状で、1〜2回の再発はクリアできるかもしれません。
しかし、膀胱の中で細菌は徐々に強くなって、やがては、その薬が効かなくなってしまいます。
抗菌剤を処方されたら、処方された分は飲み切るのが基本です。

また、膀胱炎は自覚症状がはっきりしているので人によっては市販薬を飲んで済ませようとすることがあります。
確かに漢方薬などには適用に膀胱炎を上げているものもあります。
しかし、これは、今かかっている膀胱炎を治すというよりも、膀胱炎になりにくくする薬と考えましょう。

膀胱炎にかかったら、医師の診断を仰ぐと同時に、体を温めたり軽い運動をしたりして血行の改善に努めます。
激しい運動をしたり、刺激物を食べたりしてはいけません。
水分を充分に取ることも大切です。
膀胱炎にかかったらひどい頻尿になるし、排尿のときに痛みがあるので水分を控えてしまいそうになります。
しかし、これは逆効果です。
排尿は苦痛でも、行きたくなったら我慢せずにトイレに行きましょう。
2〜3日は一日中トイレに行っている感覚になるかもしれません。
辛いですが、その後の改善がとても早くなります。

もし、これらの努力をしても、症状が改善しないときには、改めて受診しましょう。
別の病気にかかっている可能性もあります。
また、何度も何度も再発を繰り返す場合にも他の疾患の可能性があります。
こういう場合には、間質性膀胱炎を疑います。
間質性膀胱炎は一般の膀胱炎とは治療法が違います。
専門の病院を受診しましょう。