膀胱炎の原因になる性行為とは?

膀胱炎の最大の原因は性行為だといわれています。
女性は尿道が短いために性行為で膀胱に細菌が侵入するリスクがとても高いのです。
そのため女性自身がきちんとケアをする必要があります。
パートナーの協力が必要なことは言うまでもありません。

性行為の前にシャワーを浴びることも大切です。
体を清潔にするのは自分の健康を守るためだけではなくパートナーに対するマナーでもあります。
もちろん、性行為の後のシャワーは膀胱炎予防の基本です。

女性の場合には、性行為の後、トイレへ行くことも大切なことです。
尿が尿道口を洗う役目をしています。
トイレへ行くことで尿道口についてしまった雑菌を洗い流すのです。
時間や場所の関係で性行為の後のシャワーが難しい時にもトイレへ行くことで膀胱炎の予防になります。

性行為が膀胱炎の原因になるといっても、性行為自体はさほど珍しい事柄ではありません。
特に不潔なことがなければそんなに、膀胱炎の引き金になるはずもないことです。
しかし、膀胱炎にかかりやすい状態というものがあります。

一般的には抵抗力は生まれたときから子供時代には大人に比べると弱いものです。
また50代以降からは加齢によって体力そのものが弱ってくるので抵抗力も落ちてきます。
ところが、性行為がきっかけになって膀胱炎を起こすのは20代から30代の女性に多いのです。
本来抵抗力が最も充実している年齢です。
もちろん、この年齢層に性行為の頻度が多いというのも原因の一つです。
もう一つの原因が現代型の免疫力低下なのです。
現代の職業事情が深く関連しています。

現代女性は職場でも責任ある立場につくことが多く、ストレスの高い生活をしている人が珍しくないのです。
職場で責任ある仕事をこなしながら、家庭では家事や育児に追われている人も少なくありません。
このような場合、精神疲労と肉体的な疲労が重なって慢性的な過労状態にあります。
過労は免疫力を落とす最も大きな原因です。
このような状態の性行為は、ごく普通の衛生状態であっても膀胱炎にかかりやすくなってしまうのです。

また、これは男女にかかわらず言えることですが、不規則勤務や24時間体制の交代勤務が必要になる職業が増えています。
体がうまく休息をとれないことが増えているのです。
医療介護分野だけではなく、コンビニやスーパーなどの営業時間も非常に長くなりました。
IT関連の業務も長時間勤務が多くなっています。
このような勤務体制の時には、いわゆる現代型の免疫力低下の状態になってしまいます。
免疫力が低下している場合には、単に衛生状態に気を配るだけでは膀胱炎の予防は難しいこともあります。
栄養状態や睡眠のとり方にも工夫が必要です。